人生で2本目のCarl Zeissをお迎えしました。
その名はDistagon(ディスタゴン)。
Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZE、私が一目惚れしたレンズです。
入手した経緯
先日、友人にZSマウントの同レンズを借りて使わせてもらい、その写りにどハマりし、大興奮。ちょうど35mm画角のレンズが欲しかったので即ゲットとなりました。
そこらへんの私の興奮は下記記事を見てもらえればなんとなくお分かりになるかと。
散歩がてら試し撮り
早速、手に入れた日の翌朝に早起きして散歩がてら試し撮りに出かけました。
カメラはCanon EOS 5D Mark Ⅲです。
まず花を2枚、F2開放とF2.8で至近距離にて撮りました。
ピントが来ている所はキレッキレなのに、それ以外のボケがとても綺麗なのに驚かされます。
落ち葉が結構大きくて迫力があったのでパシャリ。
これはF5.6で撮影しましたが、ピントが来ている葉脈の部分がとんでもなく解像しました。
その場の「リアル」を写しとるレンズです、ディスタゴンは。
私がディスタゴンに惚れ込んだ理由は近距離での描写だけではありません。
ディスタゴンは遠景の描写が素晴らしいのです。
近景遠景どちらの描写も素晴らしいレベルのレンズ、という点に虜になってしまいました。(ウェブサイズではそこが分かるかどうか少し心配ですが。)
このレンズは逆光は少し苦手なように感じます。
ですがそこを上手く使えるかを考えるのが楽しくなるレンズです。
そもそもの描写力が抜群に高いので、あえてフレアやゴーストを上手く取り入れよう、そう思わせてくれます。
F4.5と絞ってますが玉ボケの形は結構綺麗に残ってくれます。
ピントピーク部との差がいい感じ。
先ほど逆光が少し苦手、と書きましたが太陽が画面外にあればあまり大きな問題にならないと感じます。
これも葉のリアリティが緻密に書き出されていますね。
F2開放の描写でこれです。
このレンズは光の捉え方も繊細で、光の「良い加減」を積極的に探したくなりました。
Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZEの現状
このレンズはレンズメーカーのコシナから出ていたんですが、残念ながら現在は廃盤なので私は中古で手に入れました。
ですが、このシリーズは「Milvus(ミルバス)」に名を変えて継続しているので新品で手に入ります。
Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZEに代わるMivus 2/35 ZEは光学系が変わっていないので描写もほぼ一緒らしいです。
絶対新品じゃないと嫌!な人はMilvusをお勧めします。防塵防滴性能もMilvusにしかありません。私は予算の関係上、古い方(Milvusに対してClassicと呼ばれているみたい)を手に入れましたが。
ちなみに旧型と新型、どちらもフィルター径は58mmです。
良いレンズには良いフィルターを付けましょう。落とした時にとんでもないことになるので・・・。
Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZEは「作品」を撮ろうという気にさせてくれる
ほんの小一時間の試し撮りでしたが、朝の時間帯ということもあってとっても満足できました。
このレンズは開放から非常にシャープでコントラストも高く色乗りもとても良いので、撮って出しでも十分に素晴らしい画を吐き出してくれるんですが、今回はRAW現像で調整を加えています。
そのRAW現像もやっててとても楽しいです。
あまりにシャープ過ぎて、シャープのパラメーターを0にするなんてことも。彩度もほとんど弄らなくて良いんです。つまり、RAW現像がとっても楽。
撮って出しもできるし、RAW現像をしても手数が少なくて済むというレンズは撮影後の負担を大幅に減らしてくれますよね。そういう所にも惚れました。
そうそう、このレンズはマニュアルフォーカスです。AFのみを使ってきた人にとっては敷居が少々高いと感じるかもしれません。ですが私もマニュアルフォーカスにあまり慣れていないので似たようなものですが、今回の写真のように小一時間でピントが合って満足の行く写真を何枚も撮ることができました。
開放F2なのでピントが合わせやすいというのもあると思いますし、かなりシャープでコントラストが高いレンズなのでそういう意味でもピントが合わせやすいです。
そもそも趣味性が高めのレンズなのでゆっくりじっくりのんびり撮っていこう、という考えが合っているのかなと思います。
それではまた。