ディスタゴンの衝撃 Impact of Distagon

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Carl Zeiss、Distagon(ディスタゴン)。Carl Zeissのレンズブランド名。Distagonとは逆望遠型広角レンズのことで〜…

…いや、そんなことは今はどうでもよくて、

Distagonに心を奪われてしまった。

それが重要なんです。

先日カメラ仲間で友人でもある、そーさん(SOH Marton運営HPインスタグラムTwitter)からCarl Zeiss Distagon T* 2/35 ZS(EFマウントアダプター付)を少しお借りしました。

そしてあまりにも衝撃的でグッドな写りに完全に恋してしまいました

今回はEOS 5D Mark ⅢのJpeg撮って出し(スタンダード)の時点で完成されているその写り、その衝撃を布教します。

YouTube始めました!

EOS 5D MarkⅢ + CarlZeiss Distagon T* 2/35 ZS撮って出し

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/800 sec, ISO100)

正直このレンズにはさほど興味ありませんでした。

とりあえず今欲しい35mmの画角ってどんなもんかな。

そんな軽い気持ちでお借りして1枚目の試写。

そして何も考えずに背面モニターを覗いた瞬間、頭の中に「大勝利」の3文字が。

中央の光が透けて見える葉の表現、キレ感が見事過ぎて言葉を失いました。

5D3のダメダメ背面モニターなのにそう感じるって…これはヤバいレンズなのではないか。

でも一枚だけでは早計なので試写を続けます。

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/320 sec, ISO160)

…葉脈のキレが物凄いし、ボケが綺麗…(恍惚)。

ハイライトも含めてエモいが過ぎる。

いやいや、まだまだ分からないということで3枚目。

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/400 sec, ISO100)

グランドキャニオン並みに切り立った崖…いやいや、切り株だなぁ…(うっとり)。

ボケもなだらかな感じで不自然さがありません。

Distagon、これ以上撮るとマズい事(欲しくなる)になる気がしてきました。

いやいや、そんな近景だけ良くても遠景はダメなパターン、私知ってるもん!ということで4枚目。

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/1600 sec, ISO100)

…あれ、木々の葉の解像感、凄くないですか?もうこれは3D的に盛り上がってますよね?

もう少し色々整えて撮り直し。

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/1000 sec, ISO100)

負けました。完全に負けました。

葉と地面ハイライト部分、エモすぎる。その上で解像感が5D3の背面モニターの時点で分かる位に際立っている。

これで確信。

Distagonは相当に凄いレンズです。

前景のなだらかなボケに対して遠景の強烈なキレ。

この時点で撮り始めてまだ30分も経ってなかったんですが、早く帰って大きなモニターでチェックしたい衝動に駆られていました笑。(そして帰ってモニターで見て仰け反りました)

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/160 sec, ISO100)

その後、「エモいでしょう?」とニヤリとするそーさんに指導してもらいながら、Distagonのお作法を身につけていきます。

Distagon(Carl Zeiss全般かも?)は開放で使うというより、思いっきり絞って撮るとかなり良いらしく、上の写真は確かF11まで絞ってます。

F11くらいだと3m〜無限遠までピントが合うので、スナップとして使いやすいんですね。

また、F16以降も回折現象(絞り込みすぎるとボヤける現象)が起こりにくいらしいとのこと。

私の想像ですが、開放からピントが合う所が強烈にシャープなので、その分回折現象が起こったとしてもまだまだシャープということなのだと思います。

とか言いながら絞り開けスキーなので色々と試していきます。最後はダリア。

Canon EOS 5D Mark III (0mm, f/0, 1/320 sec, ISO100)

撮って出しではこのダリアの写真が1番かもしれません。

花の中心にピントを合わせましたが、ピントが合った部分から周りにとても優しくボケて行き、非常に綺麗な写りになりました。

花弁の滑らかさが素晴らしいです。

ピントのキレ感を書いてきましたが、このDistagon T* 2/35の1番の特徴は濃い色なのかも。

撮って出しでこの濃厚な色になるのであれば、RAWで弄る時間が省けますよね。

結論:今すぐ欲しい。

撮って出しの写真でWBが暴れていないやつを見ていただきましたが、いかがでしたか?

私はもう虜になってしまいました。

正直な話、今すぐ欲しいです笑。

今回試写させてもらったレンズはCarl Zeiss Distagon T* 2/35 ZSと、M42スクリューマウントなのですが、EFマウントのZEも存在します。

ということでネットで色々検索したところ、Carl Zeiss Distagon T* 2/35 ZEは何と廃盤らしいです。

現行品はMivus 2/35 ZEという名の見た目の全く違うレンズとなっています。

ですが光学系は変わらずということなので、この見た目が良い場合はこれで良さそうです。防水防滴機能も追加されているようですし。

また、Carl Zeiss Distagon T* 2/35 と同様の写りでもう少し広角なCarl Zeiss Distagon T* 2/28 ZEはまだ新品で在庫があるようです。

新型も未来的デザインで良さげだし、28mmは広角24mmと準標準35mmの間で使いやすそうなんですが、私が恋したのはCarl Zeiss Distagon T* 2/35なんですよね。

とても悩みます、うん。

結論は出てますけど。

ということで今オークションや中古レンズ販売サイト巡り中です。

また動きがあれば報告します笑。

それではまた。