2018年末に突如として始まったPaypay20%ポイント還元祭り。
ちょうどその時、FUJIFILMの大三元レンズXF16-55mmF2.8 R LM WRと縦位置グリップVG-XT3を購入する予定だった私は、思いっ切りPaypayのキャンペーンに乗っかりました。
そして還元されたポイントが有効化された直後に購入したのがストロボの Cactus RF60X とワイヤレストランシーバーのCactus V6II。
とその他ストロボグッズ色々。
なぜ突然ストロボグッズを買い揃えたかというと、知人の依頼で室内でポートレートを近々撮ることになったから。
(ブログ用のブツ撮り写真を捗らせたい目的も多少…)
これらを導入してからというもの、まずはブツ撮りのレベルがグンと上がった気がしています。もうこれみんなストロボやろうぜ!って感じでテンションが上がりっぱなしになるくらい。
と、いうことで今回はみなさんをストロボ沼に引きずり込むためにクオリティが数段上がったブツ撮り写真を撮ることができる、Cactus RF60X & V6IIのレビューをしていきます。
では目次です。
無線オフストロボ撮影を楽にしたいならCactus!
数あるストロボの中から次の理由でCactusを選びました。
- カメラ/ストロボメーカーを問わず(SONYは除く)、無線でストロボ発光させることができるから。
- 一台で受信/送信機どちらも兼ねているから。
- カメラ側のV6IIから無線で出力などの設定を変えることができるから。
そう、CactusのストロボシステムのキモはCactus V6IIにあると言っても過言ではありません。
Cactus V6IIは、通常2台必要となります。
- 1つはカメラ本体に付けて発信機に。
- もう1つはストロボに付けて受信機に。
驚くべきことに、ストロボはどのメーカーを使っても発光します。当然FUJIFILMのストロボも対応。その上HSSという機能にも対応。
純正はもちろん、サードパーティーのストロボも。私の激安中華ストロボも認識して発光しました。
Cactus RF60X があればV6IIは一台でOK
じゃあCactus RF60X はなんで買ったんだぜ?、ということなんですが、Cactus RF60X には、マスター機能とスレーブ機能どちらもあるからなんです。
- マスター機能は、RF60X からV6IIへ電波で指令を出してV6IIに付いているストロボを光らせる機能。
- スレーブ機能は、離れたところに設置したRF60Xが、カメラに乗せたV6IIから電波を受信して光る機能。
スレーブ機能は大体どのストロボにも付いているんですが、お求めやすい価格帯のストロボにマスター機能は中々ありません。その中でも割とお求めやすい価格帯で、日本に正規代理店があって安心して購入できるのがCactus RF60X とV6IIなんです。
またもう1つ、日本の電波法をクリアしているというのも見逃せないポイント。Amazonで売っている超激安無線ストロボは、場合によっては電波が違法なものがあるんです。
そして当然ながら我がFUJIFILM X-T3を含む様々なメーカーのカメラで使うことができます。Canon用、Nikon用、FUJIFILM用…と対応機種を気にする必要がありません。
ということで、初めてストロボを買う人でオフストロボをやりたい人は基本的にはV6IIとRF60Xを買っておけば問題ないと思います。
※ただしSONYユーザーは残念ながらカメラ本体にRF60Xは付けられませんので注意。端子の形式が違うからです。
一応V6IISというSONY専用のワイヤレスレシーバーはあるので、V6IIS を二台導入すればオフストロボは可能です。
そもそもオフストロボってなに?
オフストロボは先ほどから書いている通り、要はストロボをカメラから離して発光させることです。
オフストロボには以下の種類があります。
- 有線オフストロボ ー その名の通りケーブルでカメラとストロボを接続
- 光学式オフストロボ ー カメラがフラッシュを焚くとそれに反応してストロボも光る
- 赤外線オフストロボ ー カメラ側が赤外線を発してストロボを発光させる
- 電波式オフストロボ ー カメラ側から電波を発してストロボを発光させる
現在主流なのは最後の無線オフストロボです。Cactus RF60X とV6IIは無線オフストロボに該当します。
オフストロボにするとどんな写真が撮れるの?
さて、ではどんな写真が撮れるかの作例を、ストロボ無しから順にお見せします。ぜひ見比べてみてくださいね。
今回モデルになってくれるのは、久々の登場、MAMIYA RB67 ProSさんです。
使用カメラはFUJIFILM X-T3、レンズはXF16-55mm F2.8 R LM WRです。
最後の一枚はクリップオンで元々あった中華ストロボを載せています。
また全てJPEG撮って出し、フィルムシミュレーションはVelvia。レタッチなどはしておりません。
背景のホコリはキニシナイ、いいね?
データを見るとわかりますが、これは三脚無しでは撮れません。なぜならガッツリ絞り込んでISOも下げているから。
ぱっと見では全体的に光も回って悪くないと思います。でも背景が白くなっちゃってます。
ここからストロボ使用。カメラの上にストロボを付け、天井に向けて発光。いわゆる天バンというやつですね。正直なところ、ストロボ一灯さえあれば、ご覧の通りかなり綺麗なブツ撮りができます。
予算の都合が合わなければとりあえず激安中華ストロボ一灯だけでも手に入れれば結構幸せになります。
が、これも背景は白くなっています。これを黒く潰すにはクリップオンでは相当難しいんです。
この三枚はオフストロボの特性を表すために撮りました。
つまり、カメラから離せるために色々な位置にストロボを配置できるということ。
左右上下、はたまた後ろから逆光の位置にもオフストロボであれば置くことができます。
そして今回の最終形態。かなり私の理想とする写真となりました。
オフストロボの位置を工夫し、またスヌートというストロボ光に指向性を持たせる道具を使っています。それによりRB67だけに光があたり、背景が白くなっていません。
いかがでしょう、最後の一枚だけクオリティが段違いではないでしょうか?
ストロボだけではなく、ソフトボックスも使っているので若干やりすぎな感じもしますが、こういうのをを撮りたいがためのオフストロボ導入です。
オフストロボを導入すると、写真表現の幅も一気に広がります!
まとめ:オフストロボ環境は早めに揃えたかった
正直なところ、実際にやるまではここまで綺麗に撮れるとは思いませんでした。
頭ではわかっているつもりでしたが…オフストロボ恐るべしです。もっと早く導入しておけばよかった…。
今後は当初の目的である、室内ポートレート撮影に向けてある程度ストロボの扱いに慣れておきたいです。
(練習台となるモデルが周りに居ないので夜な夜な自撮りで練習してます笑)
また、一応初めてのオフストロボということで、ライティングの参考書も一緒に購入しました。
本当に基礎の基礎をしっかり解説してくれている良書です。今回の作例はこの本がとても参考になりました。
もしこれからオフストロボを導入したいと考えている方はぜひ。
そして今回、冒頭に書いたようにストロボ以外にもソフトボックスやらなんやら一通り揃えたので、それらもまた別の機会にご紹介していきます。
それではまた。