前回の記事でカメラ用一脚を3本にまで候補を絞り、その中から
Velbon(ベルボン) 一脚 EXUP-53 5段を購入しました。
それを実際に使ってみたのでレビューします。
私の狙い通りこの一脚は、
- 全長
- 重量
- 縮長(縮めたときの長さ)
- 価格
のバランスが良く、一脚をまだ使ったことのない人におすすめできると感じました。
それでは目次です。
スペック
全長 | 150cm |
縮長 | 43cm |
雲台 | 自由雲台(取外し不可) |
重量 | 360g |
素材 | アルミ |
段数 | 5段 |
最大パイプ径 | 23mm |
各パイプ径(mm) | 23/20/17/14/11 |
カメラネジサイズ | UNC1/4 |
最大積載重量 | 2kg |
価格 | 2,672円 |
※価格は2019年10月30日時点でのAmazon税込価格
ベルボン一脚EXUP-53の特徴
縮長が43cmと、大体のカメラリュックの横に収まりやすい長さ。
縮長が43cmと、この低価格帯の一脚では1番短いです。
縮長が短いのでカメラリュックのサイドポケットに収まりが良いのです。
ちなみにこのカメラリュックはEndurance ext。
様々な機材が下部に入り、上部はロールトップ構造で日用品が多数入った上で日常使いや通勤にも使えるすごいカメラバックです。
便利すぎて毎日背負ってます。
ベルボンEXUP-53はこのEndurance extの縦長とほぼ同じ長さ(少し荷物を入れたほうが良い)なので、上が飛び出さないんですよね。
伸ばした時は全長150cm。
カメラの高さも合わせて考えると、なかなか使いやすい長さではないでしょうか。
最近はモニターが可動式のカメラも多いので、背の高い人でもそこまで困ることはないかと思います。
ねじ式の雲台
雲台のストッパーを緩めてカメラの底面のネジ穴と雲台のネジ穴を合わせ、雲台を回してカメラへ取り付けるというシンプルなもの。
雲台は取り外せません。ここは価格なりな部分ですね。
もっと高い一脚になると取り外しができたりしますが、このクラスのものにはそれは求めていないのでこれで良いです。
シンプルな雲台のロックレバー
雲台のロックレバーはシンプルな構造。
シンプルが故に、固定するにはしっかり目に締めないといけないので注意しましょう。
手に優しいウレタングリップ
手持ち部分には寒い時に嬉しいウレタン製のグリップが巻かれています。
埃が付きやすいのが難点です。
一脚の先はゴム製
先端はゴムで覆われています。
使う場所にもよりますが普段遣いでは特に困る事はありません。
ベルボンEXUP-53はなぜおすすめか
ベルボンEXUP-53を推すする1番の理由は、
縮長がこの価格帯の一脚で1番短かったから。
初めて一脚を検討する人は、
- 三脚より場所をとらない
- 三脚より軽くて持ち運びやすい
- すぐに取り出して使える
という一脚ならではのコンパクトさを重視することが多いのではないでしょうか。
ベルボンEXUP-53は
- 他の同じ価格帯の一脚と同程度の全長(150cm)
に対し、
- 縮長は43cmで最短。
つまりベルボンEXUP-53はコンパクトさ重視の人におすすめできるといえます。
ベルボンEXUP-53でいまひとつなところ
反対にいまひとつなところは、パイプの太さ。
ベルボンEXUP-53はコンパクトさを重視し、段数が5段になっています。
最大パイプ径も少し小さく、その上で5段なので
最大まで伸ばしたときに1番下のパイプがかなり細くなります(11mm)。
なのでフルサイズ一眼レフ+重めのレンズと言うような重量級のカメラでは使用するのには不安。
最大積載重量は2kgとなっていますが、一脚では大体その半分位が安心して使える重量と考えておいた方が良いでしょう。
ですが、ここは価格なりということで割り切りですね。
ベルボン一脚EXUP-53を使用して撮影した作例
実際にベルボンEXUP-53を使って撮影した写真をその時の状況とともにご紹介したいと思います。
一脚をどういう時に使うかの参考になれば。
イルミネーション撮影
イルミネーション撮影は夜間となり、シャッター速度が遅いので三脚を構えて撮影することも多いです。
ですが人気のスポットで三脚を設置して撮影するのは少々厳しいものがあります。
そんな時に一脚は活躍してくれます。
上記は大阪・御堂筋ライトアップを撮ってきた時のもの。
大混雑というわけではありませんでしたが、さっとテンポ良く撮影できた上にブレを抑えられました。
風景撮影
風景は絞って撮ることも多く、必然的にシャッター速度が遅くなります。
でも高画質な写真を得るためにISO感度はできるだけ上げたくない。
そんな時には当然三脚の出番ですが
- 荷物を減らしたい
- 機動性を高めたい(色々撮って回りたい)
といった時に一脚が活躍します。
今回は京都の山奥にベルボン一脚EXUP-53を持って出かけました。
山奥では昼間といえども太陽の光が遮られて暗くなるシチュエーションも多々あります。
そこで絞るとシャッター速度が心もとない状況になることもしばしば。
上記の2枚もガッチリ絞ったので手持ちだとブレが発生してしまうシャッター速度となりましたが、一脚のおかげでブレずに撮ることができました。
反対にわざと一部をぶらしたい時もあります。
上記の写真のように川の流れをシャッター速度を遅めにして表現したいとき。
しかし、川底はできるだけブラしたくない。
そんな時に一脚が活躍してくれました。
焦点距離55mm(Aps-c)に対してシャッター速度が1/13とかなり遅いのですが、それ以外は止まっています。(奥の岸は流石にほんの少しブレています…)
流れ以外を完全に止めたいのであれば三脚を使用すべきですが、この撮影は色々と撮り歩きしたかったので一脚で代用しました。
いい感じの被写体を見つけたけれど撮影姿勢が厳しい…という時にも一脚が活躍。
上記2枚は手を伸ばさなければこの角度で撮影できませんでしたが、焦点距離55mm(Aps-c)に対してのシャッター速度がブレそう、といった感じでした。
そこで一脚を支えとして活用し、シャープな写真を撮ることができました。
まとめ
以上ベルボン一脚EXUP-53についてレビューしました。
タイトル通り初心者の方、一脚がはじめての方の最初の1本におすすめです。
価格も3000円以下と非常に手を出しやすいお値段なのも理由です。
良い写真の条件の1つとして、
・ブレていないシャープな写真
というのがよく言われます。
ベルボン一脚EXUP-53はシャープな写真を撮るのを手助けしてくれる良いパートナーとなってくれるでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた。