以前「XF10-24mm F4 R OIS をレンタルしたら猛烈に欲しくなった3つの理由」で宣言した通り、富士フィルムXマウントのいわゆる大三元標準ズームXF16-55mmF2.8 R LM WRをお迎えいたしました。
なんというか、一線を超えた感があります。
「α7IIの時に24-105Artや135Art行ってたんは一線超えていないのか」というお声もあろうかと思いますが、今回は私あるびと史上初の大三元レンズ。
SIGMA135mm F1.8 Artは、あれはあれで一線超えてましたが。
やはり大三元レンズは別格だろうということで、新品での購入、ある種緊張しながらのお迎えでした。
ちなみに2018年冬のキャッシュバックキャンペーンも購入の後押しをしてくれました。
キャッシュバックのおかげで機材の追加ができるドン!
では、せっかく新品で購入したので、あるびと’sログ初のアンボックスから行きたいと思います。
これやりたかったんよ…!
では目次です。
XF16-55mm F2.8 R LM WRとは
XF16-55mmF2.8 R LM WRは、富士フィルムミラーレス一眼「Xシリーズ」の交換レンズです。焦点域は実表示で16-55mm、35mmフルサイズ換算で約24-84mmの、いわゆる標準ズーム。
そしてXF16-55mm F2.8 R LM WRはF2.8通しということから、「大三元レンズ」とも呼ばれています。
また、このレンズにはいわゆる「レッドバッジズーム(XF Zoom)」の銘板が施され、富士フィルム最高峰のズームレンズとしてブランディングされています。
今回はそんなレンズをエイヤーしてしまったわけです。
私のお小遣いは消滅しました。
XF16-55mm F2.8 R LM WRスペック表
続いてXF16-55mm F2.8 R LM WRのスペック表です。
レンズ構成 | 12群17枚(非球面レンズ3枚、異常分散レンズ3枚) |
焦点距離 | 16 – 55mm(35mm換算:24 – 84mm) |
開放絞り | F2.8 |
最小絞り | F22 |
羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
ステップ段差 | 1/3ステップ(全19段) |
最短撮影距離(広角) | 30cm |
最短撮影距離(望遠) | 40cm |
最大撮影倍率 | 0.16倍(望遠端) |
外形寸法:最大径×長さ(約) | ø83.3mm×106.0mm(ワイド端)/129.5mm(テレ端) |
質量(約)※レンズキャップ・フード含まず | 655g |
フィルターサイズ | ø77mm |
私がスペック表の中で一番気にしているのはフィルター径。
77mmです。
ということで、フィルターはケンコー 77mm Zeta plus にしました。良いレンズには良いフィルターということで。
ビックカメラで富士フイルムから派遣されてきた社員さんに、
コーティングがほぼ富士フイルム基準と同等なのでこれで大丈夫!
というお墨付きをいただいたので安心!よくよく調べたらビックカメラのオリジナルブランドやないか。これはやられた気がするゾ⭐︎
とは言っても前玉が大きいレンズですのでひょんなことから汚れが付きます。
実際私の場合は子供が触ろうとしてくるので指紋がペタペタ…というのをフィルターが防いでくれます。
やっぱりフィルターは必須です。
XF16-55mm F2.8アンボックス&外観
ではアンボックス。
シックな感じの黒い箱に大きく「16-55」と記載。
レンズの箱を積み上げても、横から見れば一発でどのレンズか分かりますね。
中を開けると御神体が出現。
この瞬間(とき)を待っていた。
緩衝材はしっかりとレンズの形にくり抜かれています。
さて白バックに変えてレンズ本体。
レッドバッジが輝いてますね。そして太い。
F値が焦点距離によって可変しないため、絞りリングにF値が刻印されています。
こういうのが所有欲を加速させてくれますね。
また、ピントリングにはラバーが巻かれています。その他の部分からは金属の冷たい感触が。
レンズ前面。「Nano-GI」の刻印。
※Nano-GIとは
空気中の光がレンズに入射する過程で、光の屈折率を緩やかにコントロールし光の反射を抑制することによって、斜めの入射光に対しても効果的にゴーストやフレアを低減できます。
富士フィルム公式HPより引用。
レンズの後玉。チタンの輝き。
フードは大三元レンズに相応しい大きさ。
材質はいわゆるエンジニアプラスチックというものでしょうか。
遮光はしっかりしてくれそうです。
X-T3 + XF16-55mm F2.8外観
では早速X-T3との組み合わせを見ていきます。
第一印象は
X-T3本体に対してレンズデカイ!
しかしα7II+SIGMA 135mm F1.8 Artに慣れていた私に死角は無かった!
です(笑)。
私の肩を壊した張本人でしたが、つくづくあの大きさを経験しててよかったなぁと。
と、いうことでXF16-55mm F2.8は私にとって許容範囲内の大きさです。
1つ懸念を挙げるとするならば、X-T3本体のグリップが心許ないということ。
このまま使用するといつか手や指、手首に影響しそうな感じがしました。
これはいくら使用者がこの組み合わせを小さいと思っていてもどうしようもないことです。
持ち手が小さいほど、手や腕に変に力が入ってしまいます。
また本体に対してレンズがヘビーなので、カメラの重心が前のめりになります。
経験しないと分からないんですが、この状態で撮り歩くと疲れるんですよね…。
撮影時はレンズを「ヨイショッ」と、重心が整ってるレンズよりも常に余計に持ち上げなければなりません。
自分の体ののことを考えると、カメラ+レンズの重心も意外と重要です。
これもSIGMA135mm F1.8 Artが教えてくれました(したり顔)
X-T3 + XF16-55mm F2.8 + 縦グリ
と、いうことで以前の記事に書いたFUJIFILM 縦位置バッテリーグリップ VG-XT3(いわゆる縦グリ)の出番です。
ご覧の通り、かなりゴツくなりました。カメラオタ属性も持っている私としてはプロっぽくてカッコいい…!と思います(笑)
が、カメラ慣れしていない人から見たらどう思うか…まぁここは写真とカメラのブログですし、スルーしときましょう。
さて、前の項で挙げた懸念事項も見事に解消されます。
まずはグリップ。
縦グリにはなんと横向き時用の…なんといいますか、「盛り」グリップが付いています。
この盛りグリップのおかげで横向き時のグリップ力が大幅にアップします。よく考えられてるなぁと感心しました。
カメラ+レンズの重心も縦グリで解決。
対して、全体的な重量はもちろんアップします。
ですが、首から下げた状態から構える時に無駄な力が手首にかからないように。
これはグリップが大きくなった恩恵ですね。
さて、以下はブツ撮り練習がてら撮影したものです。主にフードの有無・レンズの伸び縮みのバリエーションをご紹介という形です。ブツ撮りもやってて色々とコツみたいなものがありますね。
XF16-55mm F2.8 の弱点
さてここまでホクホクしながらアンボックスやらカメラとの組み合わせやらをお見せしました。
外観に関してはほぼ満点です。
しかし、フードに致命的な弱点がありました。
すごく着脱が渋いんです。
特に冷える冬の屋外は10回チャレンジしてようやく付くか付かないかというくらい。
その上フードの逆さ付けとなると難易度がより上がります。
さらに、擦れるためかプラスチックのカスが出ます。
調べると富士フィルムのフードは最新のもの以外は大抵フードに問題を抱えているみたいです。
さらにキャップも…。実際リアキャップの着脱が渋めです。
私がフード着脱に苦戦しているのを見て、Canonメインの友人に
「やっぱそういうところでプロ向けに長年レンズ作ってきたCanonとの差が出るよね(笑)」
と言われてしまいました(汗
確かにそうだったような…(最初のカメラはCanon EOS Kiss X7)
それにSIGMAレンズでもこういうことはありませんでした。
と、いうことで富士フイルムさん、多分多方面から要望が出てると思いますけど既に出したレンズのフードも改善お願いします!出たら買います!
ちなみにフードに関しては改善方法があります。
それはハンドクリームを薄く接合部分に塗ることです。
Twitterで教えていただきました!ありがとうございます。これめっちゃ効きます。
うん、やっぱフードもういいや!これでOK!
ちなみに私が塗ったハンドクリームはDHCのです。普通に使ってももちろん良いですよ。
あと好みの問題かもしれませんが、ズームリングがラバーです。本記事写真をご覧の通り、ホコリがたくさん付いたり劣化の問題があるのでここはXF18-55mm同様、金属の方が良かったかも…。
まとめ: やはり大三元レンズの存在感は圧倒的。
こう見てみるとXF16-55mmF2.8 R LM WRは存在感があります。カメラオタも兼ねる私としては所有欲も十分満たしてくれるレンズでした。
では、肝心の写りは実際のところどうなのか。そしてみんな気になるXF18-55mmF2.8-4 R OISとの違いはどんなもんなのか。
それについては今後お話できればと思います。
それではまた。