こんにちは、あるびと(@arbit_13)です。
先日、FUJIFILM X-T3をとうとう手に入れてしまいました。物欲大勝利!
本当はSONY α7IIも手元に置いておくのがベストだったんですが、残念ながら私にはそんな財力は無く、レンズ併せて全てリプレース。さよならα7II・・・。
と、いうことでせっかく新しいカメラがきたし、最初は外観レビューでも・・・と考えていました。
が、X-T3を触っていると・・・こう叫びたくなる衝動がふつふつと私の内面からわきあがってきたんです・・・。
X-T3はAPS-Cミラーレスカメラ(2018年時点)最強なんじゃないか、と。
そう感じた3つの理由とともに、普段子供の写真も撮るパパフォトグラファーの視点からファーストレビューして行きます。
では目次です。
X-T3とは
2018年9月に発売された、富士フィルムのミラーレス一眼カメラです。一眼スタイルミラーレスカメラ、X-Tシリーズのハイエンドを担います。
下のクラスにはX-T20、X-T100が並びます。
なぜX-T3を手に入れたのか
X-T3を手に入れるまでの葛藤は以前に書きましたのでお時間あればご覧ください。
(ほぼ即断即決で乗換決めてるなぁ・・・この決断力をもっと他で発揮できないものか)
X-T3は現時点で最強のAPS-Cミラーレスと感じた理由、3つ
子供撮りがはかどりすぎる瞳AF
X-T3のAFには圧倒されました。
瞳AFが、動き回る子供の目に張り付くように合います。
α7IIでは初期の瞳AFだったのでピントが目に合うまでワンテンポあり、さらにシングルAFだったので動かれると意味がありませんでした。
しかし、X-T3の瞳AFは圧倒的に高速、そして横顔でも目にピントが合い続けます。
正直これだけでもX-T3に買い換えて正解だったと感じました。しかしそれ以外に、X-T3にはAF周りで以下に挙げる特徴があります。
- 瞳AFがAF-Cでも有効、かつ横顔でも瞳を検出
- ファインダー/モニター全体で高速・高精度な位相差AFが使用可能
- 低輝度下でも使用可能(-3EVまで)
- 秒間20コマまでAF-C追従
小さい子供のいるパパカメラマンとして、一度でも味わうともうこれなしでは生きられなくなるほど強力な機能ばかり。
この中で地味だけどありがたいのは低輝度下(-3EV)でもAFが効くということ。
つまり、X-T3は日が落ちてからの室内でもしっかり子供の目にピントを合わせ続けてくれます。
平日は基本帰宅後に子供写真を撮るんですが、昼に比べて暗い室内でこれほどまで目にピントを合わせ続けられるのは驚きの一言。
また、連写機能も驚きの秒間20連写。しかも瞳追従で。
α7IIの秒間5連写から4倍になったので正直戸惑うくらいです笑。その上特定条件下では驚異の秒間30連写です。
これらの強力な機能、一言でまとめると、
X-T3で動き回る子供の写真を撮るときは、瞳AF効かせて連写するだけ。以上。
撮れ高がものすごい量になるので後が大変なんですけどね。
何をどうやってこんなシステム、プログラムを作ってるのか分かりませんが世の中の技術、すごく進んでます。
上記性能はもちろんムービー撮影にも適用されるので4K画質のファミリー動画撮り放題です。やったね!
フルHDで2分撮ってファイルサイズが1GB超えましたけどね。4Kで撮ったらどうなるんだ。
当然、被写体ブレだけは気をつけないといけないので室内は基本高感度(ISO1600-3200、場合によっては6400)です。
が、富士フィルムのカメラは高感度に強い(JPEG時)ので、ISO3200くらいでもパッと見てノイジーと感じない、というのも注目すべきところ。
うまいことノイズを処理してくれている印象ですね。
全てのメーカーが採用すべき3方向チルトの液晶画面
富士フィルムはカメラ背面の液晶画面に3方向チルトを採用しています。
実はこれも地味に子供撮りがはかどる機能。縦の子供写真が非常に撮りやすいんです。
なぜって?今の時代、写真はスマホで見るものだからです。
ではスマホで見やすい写真ってなんでしょう?そう、縦写真なんです。
パパママだけじゃなく、おじいちゃんおばあちゃん兄弟親戚一同、みんな写真はスマホで見る時代なんです。
つまり国民総スマホ時代の今、縦写真を撮るのはマストなんです。
今後、縦撮影のしやすさは必ず比較される機能となるでしょう。
いや、他機種もバリアングル液晶あるからそれで良いじゃない?ってなる人。
一度X-T3と他社バリアングル液晶搭載モデルを実際に店頭で持って縦撮影テストしてみて下さい。
カメラ全体のコンパクトさが違うんです。バリアングル方式の場合、縦写真を撮るときは画面がカメラの外に飛び出ます。そうすると一回はどこかにぶつけてしまうでしょう。
この機能は全メーカーに採用してほしい。心からそう思いました。
撮って出し志向のおかげでリアルタイムで写真をシェア可能
富士フィルムはその名の通り、元々フィルムメーカー。現役で写真フィルムを生産しています。
その富士フィルムが自信を持ってリリースしているのがフィルムシミュレーションと呼ばれるもの。いわゆるJPEG撮って出し用の機能。
このフィルムシミュレーションの完成度が素晴らしいんです。
往年の名フィルムの名を冠する、という富士フィルムのコマーシャル戦略のおかげも多分にあるとは思うんですが、「あ、何もしなくてもちゃんと仕上がってる」と思わせる色を作ってくれます。
また、フィルムシミュレーション以外にも撮って出し写真を仕上げるための機能をX-T3は搭載しています。
- ハイライト/シャドウトーン調整
- 彩度調整
- シャープネス調整
- ダイナミックレンジ拡大(ただしISO400以上)
- カラークロームエフェクト
- 上記調整を最大7つまで、名前付きでカメラ内に保存、簡単に調整を呼び出せる機能(カスタム登録)
このJPEG撮って出し志向ともいえる機能は、今までRAW現像一辺倒だった私を救ってくれました。
なぜか?
基本、RAW現像はパソコンで行います。つまり、写真を撮ったその場で出来ません。
しかし子供写真は可能な限りその場で家族SNS(みてねとか)にアップしたいもの。
それに家に帰ったらクタクタで子供写真のセレクト、RAW現像なんてやる体力なんて残ってません。だから子供写真もそれ以外の写真も溜まっていく一方・・・。
そんなパパカメラマンの私にとって、富士フィルムの撮って出し志向は救いでした。
(だからと言ってRAW現像もやめたわけではないですよ、念のため。)
ちなみに上記機能はもちろん全て動画撮影にも適用されます。映画フィルムを再現したETERNA(エテルナ)で撮ると本当に映画みたいな雰囲気になりますよ。
子供の成長記録を撮るもよし、日常の散歩風景を撮るもよし、です。
※一応本物のフィルムカメラも嗜む程度には経験があるので、余計フィルムシミュレーション周りの機能には感動しました。
まとめ
さて、FUJIFILM X-T3がAPS-Cミラーレスカメラで最強と感じた3つ挙げてみました。
結果としては事前情報通り素晴らしいとしか言いようがありません、X-T3。
- 最先端を行く瞳AF。
- 縦撮影もしやすいデザイン。
- 富士フィルム渾身の色作り。
これらをクラシカルなボディに詰め込んでいます。こういうの大好きです。
さて、これからX-T3を新たな相棒として、思い出や作品となる写真をたくさん撮っていきます。
撮った写真はインスタグラムやツイッターに上げて行ったり、またこのブログで記事を書いたりするのでまた見にきてくださいね。
※FUJIFILM X-T3の新フィルムシミュレーション ETERNAについて書きました。元々は映画用フィルムの名前でしたが、スチル写真ではどうなのかを書いています。
※FUJIFILMX-T3用の縦位置バッテリーグリップVGーXT3を購入しました。重量級レンズをお持ちの方、バッテリー対策をしたい方はぜひご覧ください。
※FUJIFILM XF16-55mm F2.8 R LM OISを購入し、X-T3と組み合わせてみました。縦位置バッテリーグリップVGーXT3との組み合わせもご覧いただけます。
※FUJIFILM X-T3とXF16-55mm F2.8 R LM OISで和歌山県加太へ写真を撮りに行きました。XF16-55mm F2.8 R LM OISの作例をたくさん掲載しています。
※オフストロボ(無線ストロボ)のCactus RF60X と V6II を購入しました。X-T3でもしっかり使えるので、オフストロボを探している方にオススメです。
※XF50-140mm F2.8 R LM WR OISをレンタルして試し撮りしてきたのでレビューを書きました。作例も載せています。神レンズ。
(便乗してpeak designグッズも手に入れてしまった・・・)
ちなみにフィルターはMARUMIのEXUS。安定ですね。
SDカードはUHS-IIという超高速規格に対応しています。
それではまた。