こんにちは、あるびと(@arbit_13)です。
さて、あなたが本当に撮りたいものってなんでしょうか?
写真がSNSで気軽にアップでき、また気軽に他人から評価されやすくなったこの時代、自分の方向性を見失ってませんか?
そんな時はまず最初に、自分の本心に問いかけてみませんか。
今回はあなたの本心を洗い出すためのヒントを、思いつくまま書き出していきます。
あなたは何を撮りたい?
何を撮るのか、というのは写真を撮る行為において最も根源的なものであるはず。
逆説的ですが何も撮らない、のは写真が成立しませんよね。
砂上の楼閣ということわざがあります。
基礎・土台がしっかりしていないと、上の部分(応用)がいくら豪華でも長い目で見るとダメになってしまう、という意味ですよね。
何を撮るか、というのはこの基礎・土台部分と言えるでしょう。
写真でスランプを抱えているあなたは、まず基礎部分から見返してみてはいかがでしょうか?
少しヒントを並べます。
何を撮るかのヒント:
- 家族?
- 友達?
- 街?
- 旅行先?
- 自然?
- モノ?
- アート?
- 雰囲気?
あなたが本当に撮りたいものは何ですか?
考える場所はどこでもいいんです。
- 手にカメラを持ってぶらぶらしてる時
- ふと何かに目が惹きつけられた時(この時に考えるのが一番簡単かもしれません)
- 家でゆっくりしてる時
- 撮ってきた写真を選別してる時(忘れちゃうので隣にメモ用紙とかあった方がいいかも)
- お風呂に入っている時
1つ付け加えると、何か別のものに邪魔されない環境で考える方がベターです。
さて、何を撮りたいかを思いついたでしょうか?
思いついたけど無理?
大丈夫、あなたの思いつきにに制限なんてありません。
思いつくだけならタダです。
本当に無理かどうかは、もっと後の段階に後回しにしましょう。
後回し、なんと甘美な響きでしょうか。
私の大好きな言葉です。
いつも色々と後回しにしてるんだから、無理とか出来ないとかそういう判断も後回しにしましょう。
何ら問題ありませんし、自分の内面の話ですから誰にも迷惑をかけませんよ?
ちなみに私は子供と妻を撮りたいです。次に街の風景。そして自然、花も。あと身の回りのモノも撮りたいです。
では次です。
どんな風に撮りたい?
さて、何を撮りたいかを(とりあえずでも)思いついたところで、次の質問。
あなたはそれをどんな風に撮りたいですか?
この質問は、あなたの根源・土台である「何を撮りたいか?」に続く、2番目に大事なことだと思います。
何かを撮るだけ、では単なる被写体の写し、無味無臭な写真になってしまいます。(記録写真はまた別の意味で個性が出ると考えます)
ここにあなたの意思を取り入れることによって、初めてあなたの色が出た写真になるはずです。
同じ被写体であれば誰が撮っても同じでしょうか?
私はそうは思いません。
(この段階ではあまりオススメしませんが)素晴らしい写真を撮っている写真家さん達の作品を見れば、その考えが間違っていることに気づくでしょう。
ここでも自分に自分で制限をかけてはいけません。
色々と思いついてみて、時間の許す限り全てを試すくらいの勢いでもいいと思いますよ。
どんな風に撮るかのヒント:
- 明るく – 暗く
- カッコ良く- 可愛く
- 元気よく – しょんぼり
- 渋く – ふんわり
- 暖かい – 冷たい
- 楽しい – 悲しく/寂しく
- ほっとする – ドキッとする
- 作品 – 記録
ちなみに、何を・どんな風に撮りたいか決めたら、これ以降の問いかけはどの順番で見ても構わないでしょう。
何を・どんな風に撮るかさえ定まれば、自ずと写真の方向性は決まってくると思うからです。
どんな色にしたい?
写真には色があります。
単純に被写体そのものの色だけではなく、写真全体の色味のことです。
これが変わると、写真全体の雰囲気がガラッと変わります。
なので、どんな風に撮りたいかがぼんやりでも決まっていれば、写真の色味を決めるのはそこまで難しくはないはず。
私の感性だと、街をカッコ良く撮るとなれば青や緑系の色味にしたいです。
あとはちょっと鮮やかさを下げてみましょうか?
モノクロもいいかもしれない。
先ほど撮りたいと言った妻はふんわり柔らかく、可愛く撮りたいので日光の下だとほんのり暖色系にしたいですね。
少しPRO400H(フィルム)っぽくしたいので緑もかぶせたいかも。
そう、人によっても、それに撮る対象によっても、その他色んな要素によって、この質問に対する答えは人それぞれ違うんです。
もちろん見たままの色味にしたいのであれば、カメラにお任せしてもいいと思います。
最近のカメラはオートホワイトバランス機能がとても優秀なようですし。
明るく撮りたい?暗く撮りたい?光と影の加減はどうしたい?
これも色と同じで、何をどういう風に撮るかが決まれば、イメージ作りはあまり迷わないのではないでしょうか。
明暗、つまり光と影を考える際、難しいのはいつ撮るかです。
自然光で撮るのであれば、時間はとても大事です。
もちろん季節によっても光の加減が全く変わります。
一度撮ってみて求めていた感じの光でなければ、まずは撮る時間を変えてみることをオススメします。
私もあまり経験がないのでヒントもありきたりなものになってしまいました。
いつ撮るかのヒント:
- 朝
- 昼
- 夕方
- 夜
- 室内(ストロボ利用も視野)
- +季節(春夏秋冬)
何のために撮りたい?
何のために撮るかヒント:
誰かに見せるため?
コンテストに応募するため?
SNSにアップするため?
いいねをもらうため?
…この項目、本気で写真に悩んで本記事を読んでくれている方は、一旦全部忘れましょう。
今は
あなたのための
あなただけの
あなたが撮りたい写真
を考えるだけでいいんです。
全ての工程が終わってから、あなた以外のことを考え始めても遅くはありませんよ?
というよりスランプに陥っている人の多くはここに引っ張られていることは多いのではと思います。
一番大事なことは何だろう?
- 本当は何を撮りたいのか。
- それをどういう風に撮りたいのか。
自分に恥ずかしがらずに、カッコつけずに、これらを自分の心に聞いてみるが一番大事ではないでしょうか。
写真を撮る行為を何か特別なことって思い込んでいないでしょうか?
誰かにたくさん評価された写真が良い写真だって、どこか心の奥底にへばりついていないでしょうか?
誰かにいいねをもらうことがいいことなのか?
いいねをいっぱいもらっている写真がいい写真なのか?
そりゃ誰だって評価されたい欲はあります。自己承認欲求というやつ。
でもまずは肩の力を抜いて、ふと撮りたいと思ったものを何も考えないで撮るのはどうなんでしょう?
ネット上に溢れる情報に惑わされているんじゃないですか。
SNS全盛のこの時代、他人に引っ張られてしまうのは本当に危険なことだと最近つくづく思います。
ネット上の流行・風潮 = あなたの中の流行・風潮 では決してありません。
これは写真だけにとどまる話ではありません。
- 自分が本当にしたいことって何だろう
- してあげたいことって何だろう
- 自分の本心は何だろう。
一旦落ち着いて考えてみましょう。
巷に溢れている情報を眺めるのは、自分の撮りたいモノが決まったその後でいいんじゃないですか?
兎にも角にも、今回の問いかけで自分の本心を見つめることができたのなら、カメラを持って撮りましょう。シャッターを切りましょう。
そうすれば自ずと道は開いていくはずです。
スランプというのはとても苦しいものですが、産みの苦しみでもあるはずです。
この記事が私と同じように写真に悩んでいる方の一助になりますように。
それでは次回。