CONTAX G1:美しき孤高のAFレンジファインダーフィルムカメラ【コンタックスG1外観レビュー】 で紹介したCONTAX G1。そして装着レンズはCarl Zeiss(カールツァイス)のPlanar T* 45mm F2 (プラナー)。
早速フィルムを詰めて、この組み合わせで大阪梅田周辺を撮ってきました。
では早速どんなん撮れたかファーストレビュー…と言いたいところですが、実は詰めたフィルムも面白い状態。
CONTAX G1を譲っていただいた親族からオマケとしていただいたKodak Gold 100(業務用)。なんと消費期限が2005年!この記事執筆時点で2018年なので、なんと13年も前。しかも10本もあります。
…いやいや消費期限切れなのに大丈夫なの!?と普通なりますよね。
ところが色々と調べたところ、あえて消費期限切れフィルムを使う、というレベルの高い考え方があるとわかりました。
と、いうことで
- CONTAX G1 & Planar T* 45mm F2の組み合わせ
- 消費期限切れフィルム
の二つの視点から今回撮ってきたフィルム一本分の写真についてご紹介できたらと思います。
今回は1.をメインテーマ。次回で2.を、と前後編に分けていきます。
…結論を先に言うと、プラナーは素晴らしいし期限切れでもちゃんと写ったよ!バンザーイ!
Planar T* 45mm F2の本来の写り
カメラをかじったことがある人は誰もが聞いたことのあるブランド、Carl Zeiss (カールツァイス)。
そのカールツァイスブランドのレンズであるPlanar T* 45mm F2は、CONTAX Gシステムの標準レンズでもあります。
これまでSONY α7IIにマウントアダプターで付けて撮っていましたが、今回ようやく本来のシステムで撮ることができました。
早速、撮ってきた写真とあわせてその写りを見ていきます。
ちなみに、日中ボカしているものと夕方の写真は開放F2〜2段絞ったF4まで。日中の遠景はだいたいF4〜F8で撮ってます。細かいところまでは覚えてませんのでなんとなく想像してください(汗)。
2018年現在、開発中のうめきた広場に咲く花をパシャり。
バックに大阪駅という今だけのレアシチュエーションです。あと数年で大きな施設がここに建ってしまいます。
ピント合ったところは繊細な描写です。ボケは優しく綺麗な感じ。気持ちよく前後分離してるかなと思います。
そして安心したのはAFの精度。だいたい思ったところにピントが来ています。
梅田で晴れてたらとりあえず梅田スカイビルを撮っとく私です。
全面窓ガラスの、ツヤっとした質感はばっちり。手前のテントやのぼりもしっかり描写。
絞っても良いですね。
グランフロント側を向いて撮影。
建物の写り方が私好み!
また木の葉を見ても精細な描写だと思います。
謎の滲み方をした一枚。
GRAND FRONT OSAKAにピントが合わず、後ろに抜けたんでしょうか…?
ちょっとよくわかりません。これ以外にこんな写り方したのは無かったんですよね。
まぁこれはこれで良しです。
CONTAX G1とPlanar T*45mm F2の組合せはスナッパーにおすすめ
AFが効くコンパクトなレンジファインダーカメラ、CONTAX G1。
そしてコンパクトで写りの良いレンズ、Planar T*45mm F2。
この二つの組み合わせはとてもスナップしやすい組み合わせでした。
F8くらいまでに絞っておけば「サッ」と構えて「ジジッ」とAFが合って「スッ」と撮れます(大阪人特有の擬音)
またこのカメラはMFにして焦点距離も設定可能。被写界深度を計算できる人は焦点距離を固定にしておけばピント合わせも不要です。
ちなみにF8だと10mに設定しておけば、手前4.6m〜無限遠まで被写界深度らしいですよ?(被写界深度計算アプリ見ながら)
しかし2枚目の人…なかなかに強い。ポケモンGOの交換をご希望のようです。
そしてフィルム特有のノスタルジックな感じの写り。時間があればフィルムとデジタルの違いについて色々考察したいんですけどね。でも時間があれば撮りに出かけたい性分なのでいつになるやら。
夕暮れの車窓から撮ってみて
夕方、車窓から。
これAFで撮ったんです。暗めでもちゃんとピント合いました。シチュエーション的に黒潰れはしかたないですね。
でもハイライト側はしっかり階調良く撮れてます。色々な要素があるとは思いますが、カメラとレンズの実力も素晴らしい。
CONTAX G1とPlanar T* 45mm F2は常にカバンに入れておきたい
CONTAX Gは、正直なところ、見た目は素晴らしくもAF精度についてはあまり・・・という意見が多いシステムなので結構心配しながら撮りました。しかし、それも杞憂に終わり、一安心です。
完全に日が落ちた後は仕方ないとしても、日中はしっかり使えることを確信しました。
そしてPlanar T* 45mm F2。上でも述べたように、SONY α7IIで使ってた時からわかっていましたが、本当に良い写りです。クセがあまりないので安心して撮ることができます。CONTAX Gのレンズではありませんが、プラナーは「標準レンズの帝王」と言われる一端を垣間見ることができました。
以上、今回はCONTAX G1とPlanar T* 45mm F2の組み合わせのファーストインプレッションでした。
次回はKodak Gold 100(2005年消費期限切れ)を使用、という視点でお話しできればと思います。
それではまた。