さて、先日の記事富士フィルム大三元:XF16-55mm F2.8 R LM WRアンボックスと外観レビューにてレンズの外ヅラをこれでもかとご覧いただきました。
Twitterでご指摘いただきましたが、よくよく考えるとX-T3+XF16-55mm F2.8 R LM WR、さらに縦グリも併せた外観は公式サイトや他ではあまり見かけない組み合わせです。
そういうの見るの、大好きさ!
という変態同志さんであれば是非ご覧ください。
さて、少し前になりますが2019年が始まってすぐ、もうちょっと細かくいうと三が日。
和歌山県加太へ友人と早朝から写真を撮りに出かけました。
その時にXF16-55mm F2.8 R LM WRメインで撮っていたので、このレンズでどんな感じに撮れるか参考にしていただければと思います。
以下、ご覧になる前の留意事項です。
- 一部、アダプターを利用してContax G Planar T* 45mm F2で撮ってます。写真に明記します。
- 全てAdobe Lightroom Classic CCを用いて現像しています。
- Adobe Photoshop CCは使用していません。
それでは目次です。
そもそも和歌山県加太とは
実は私も行く当日まで知らなかったんですが()、和歌山県加太といえば知る人ぞ知る有名な地みたいです。
- 釣り場
- ラピュタ(友ヶ島)
- 国民休暇村(温泉)
特に釣り場としてはかなり有名なようで、お正月三が日にも関わらず釣り人らしき人々をよく見かけました。
そしてラピュタ(友ヶ島)は旧日本軍の弾薬庫跡地がラピュタの中みたい!ということで一躍有名になった場所です。そのせいでゴミ問題に悩まされるようになったらしいですけどね…。
また一部の人は、加太といえば国民休暇村の温泉を挙げるみたいです。私の父ですけどね。結局いい湯みたいです。
さて、今回私はどれに行ったかというと、国民休暇村です。わーい温泉だー!
…正確に言うと、
国民休暇村のすぐそばにある
旧日本軍の高射砲台&弾薬庫跡地
へ行ってきました。
今回撮りに行った場所
と、いうことで今回私は和歌山県加太にある、旧日本軍の弾薬庫跡地を撮りに行ってきました。
先ほど書いたように、人気があるのは友ヶ島の方です。が、友ヶ島の方は人気があるせいか弾薬庫の内部など、一部立ち入り禁止の箇所がある模様。
対して国民休暇村付近の方の跡地はどこもかしこも入りたい放題です。(ただし最近の台風で立ち入り禁止のロープが張られているところがあります。そこは危険ですので立ち入り、ダメ、ゼッタイ。)
さらに三が日の日の出前から出発したおかげか、ほぼ貸切状態でした。
写真撮りに行く時は早起きしましょう。
まず着いたのは加太漁港
さて、まず最初に加太の漁港に向かいました。
ここは先ほどの地図にある通りですが、海沿に北上するとすぐ大阪、という立地です。写真では写しとれませんでしたが、この日は快晴で関空と明石海峡大橋が遠くの方に見えました。
着いて早々、人形供養で有名な淡嶋神社に初詣。境内にこのお寺へ供養された人形がズラリと並んで壮観でした。なんでも外に並んでる人形は大丈夫なもので、外に出していない宝物庫に眠っているものは髪が伸びたりする、本当にヤバイものがあるとかなんとか…。
(すいません、ガチ初詣で一枚も写真撮ってませんでした…。)
初詣が済んだら早速カメラとレンズを取り出して加太港周辺を散策。
XF16-55mm F2.8 R LM WRの広角端、つまり16mmで友ヶ島方面を撮影。このレンズは気持ちのいいスカッと抜けた青空、島、少し波の立つ海を綺麗に捉えてくれました。
F8で撮影しましたが、Lightroomで周辺減光の効果を少し加えています。
加太漁港。晴れだったのとISO400まで上げたのもあり、F11まで絞り込んでもSS1/1000を維持。
元画像では漁船の細かなラインもかっちり描写してました。
望遠端でカモメを撮ろうとチャレンジ。流石に大きくは無理でしたが、遠くに見えるいい形の雲と島をフレーム内に収めてパシャり。のどかな感じ、出ていますでしょうか。
冒頭お伝えしたラピュタの島、友ヶ島へ渡るにはこの加太漁港から連絡船に乗るしかないようです。
砲台跡・展望台
さて、漁港でウォーミングアップも兼ねて散策後は車で移動。国民休暇村付近にある、今回の目的地、旧日本軍砲台跡地へ。
表示がほとんど消えている案内板。この場所の放置具合がよくわかります。
砲台跡へ続く石畳は当時のレンガがそのままに。XF16-55mm F2.8 R LM WRで接写。質感が素晴らしい。ちょっとピントが上すぎたかも。
こちらはツタがいい感じに伸びている石垣。光と陰の描くコントラストを捉えました。ツタの質感、岩の質感どちらも撮って出しの時点でグッとくるものでした。
入り口から伸びる通路を抜けると少し開けた場所に。なんというか、怖い。覆いかぶさってくるような…。奥に見える手すりの下が今回の目的地。
さて、手すりの下に降りるとこんな光景。旧日本軍の弾薬庫です。
何か出ないか恐る恐る進みましたが、友人によると
「いやここ誰も死んでないから。戦争状態になってないからここ。」
とのこと。
あ、じゃあ安心ですねそうそうお化けなんて人の心が作り出した幻想我々はベストショットを求めて突き進む(早口)。
歴史を感じる風化具合です。
入り口付近を見上げて。
ちなみにここ、案内板とかはほとんどありません。どうぞ勝手にご覧ください感が満載です。
弾薬庫の上には通路と思わしきトンネル。
この右下にも弾薬庫がありました。照明なんて無いので昼でも真っ暗でした。
トンネルを抜けるとようやく看板が。
このスペースに砲台が二機鎮座していたようです。
看板を浮き上がらせるべく少し引いて、26mm(35mm換算40mm付近)、開放F2.8で撮影。
アウトフォーカス部の背景がざわついてるように見えます。
看板が指し示す方向にはわずかに青空が。
開放で撮っていますが、こう見ると開放から十分シャープなレンズだと思います。
結構暗かったので開放で撮る場面が多く(手持ちメイン)、あまりISOを上げたくない場面で助かりました。さすが大三元。
ひび割れがエモい。雑草が生い茂ってます。
急な階段を上ると一気に視界がひらけます。
青い空、白い雲、紺碧の海。
この日は天候に恵まれました。さすが三が日。
F11をきっちり絞り、三脚で撮影。
友ヶ島を臨んで。ひっきりなしに船が往来します。
いい眺め〜!
おどろおどろしさを演出してみました。前ボケは意識しないと忘れてしまうものの1つです。
ここからはContax G Planar T* 45mm F2に付け替えて。
かのカールツァイスのプラナーが、35mm換算約70mmの中望遠レンズとなります。
確かF2かF2.8で撮影。ボケは若干ざわついていますが、ピント面はシャープです。
ちなみにKIPONのマウントアダプターを使用。
ソニーFEの時は聞いたこともないサードパーティーのアダプターを使っていました。(KIPON製に酷似…中国お得意の金型流用ですかね〜)
その時はフォーカスリングの感触がゴリゴリしていて、こんなものなのかと思ってましたが、KIPON製のはヌルヌル。
全然感触が違いましたのでちゃんとKIPON製を買ったほうがいいと思います。
弾薬庫を上から。木の枝も落ちてて荒れ放題でした笑。
弾薬庫の中から。弾薬庫の中も入りたい放題。
昼前には撤収。
まとめ:和歌山県加太への行き方とXF16-55mm F2.8 R LM WR所感
まずは今回訪れたところのおさらいから。
淡嶋神社&加太漁港
大阪市内から阪神高速湾岸線で泉佐野ICで降り、ひたすら下道を海沿いに西へ。
砲台跡
実は加太漁港へ行く途中にあります。
正式名称は深山第一砲台跡という名称みたいですね。
実はこの近辺、こういった遺跡?が数多く点在しているようです。もし機会があれば他の跡地も訪ねてみたいですね。
XF16-55mm F2.8 R LM WR所感
初めて行く場所はズームレンズを持っていくのが安心、と言いますがその通りです。
特に今回は遠景・近景どちらもある場所でしたので大変重宝しました。
さらに、レッドバッジズームでもあるXF16-55mm F2.8 R LM WRの、開放F2.8から発揮される描写力を堪能することができました。
XF18-55mm F2.8-4 R LM OISも持っていますが、開放の細かな描写力は明らかにXF16-55mm F2.8 R LM WRが上回っている印象です。
今回はさらに三脚も持参したので絞り込んだ時の写真も撮ることができました。結果は上でご覧の通りです。このレンズはF11でもバッチリ写りますね。
といっても本記事は、冒頭でお知らせした通り、Lightroomで好き勝手現像したのであまり本来の描写をそのまま写しているわけではありません。シャープネスなども調整していますし…。
今後機会があれば撮って出しの写真をまたご紹介できればと思います。
それではまた。