CONTAX G1:美しき孤高のAFレンジファインダーフィルムカメラ【コンタックスG1外観レビュー】

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「CONTAX G1さ、俺はCONTAX G2あるし、今後一生使う機会が無いような気がするから使う?」

そんなことを突然親族から言われました。

もちろんYES!

と即答し、先日私の手元に。すぐにフィルムを突っ込み、同じ方からお借りしている?Planar T* 45mm F2をつけて試写しました。

…さて、本来は撮った写真と一緒に写りについてブログを書くべきところ。

が、このカメラを実際に手にとった瞬間、思わずつぶやいてしまいました。

美しい…(カメラが)

と言うことで。

感動があまりに大きかったため、今回は自慢使用感含めファーストインプレッションをしたいと思います。

このカメラ、なにか人を魅きつける魔力があるように思います。

今回はガジェオタ属性を持つ私得な回です。

写真は全てSIGMA 135mm F1.8 ArtMC-11にてα7iiに装着し撮影しています。

全てガチガチに絞って撮影しています。(F8

この組み合わせでどんな感じで撮れるかを見たい人もどうぞ。

…持つ喜びってこういうことかー…!

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CONTAX Gシリーズは唯一の「AFレンジファインダー式フィルムカメラ」

CONTAX Gシリーズは京Aセラが1994年に発売した、世界初(で最後…)の「オートフォーカスレンジファインダー式フィルムカメラシステムの総称」です。

レンジファインダーは、ざっくり言うとレンズを通して入った像を直接見る一眼レフとは違い、レンズとは別の窓から見る形式のことです。(厳密に言うと測距方式が絡んでくるらしいのですが、説明が難しい本記事とはあまり関係無いのでざっくり説明でご勘弁)

この形のカメラで1番有名なのはライカですね。

ここの部分。こちらから見て右側の窓から見て撮ります。だから実際にフィルムに写る像とは少しズレたものを見ることになります。

ライカは全てがマニュアル操作です。フォーカスも絞りも露出もフィルム巻き上げ巻き戻しも何もかもですね。だからライカで撮るには知識と経験が必要です。だがそれが良い(オタク的感想)

対してカールツァイスレンズを採用したCONTAX Gシリーズはライカとは対照的。

オートフォーカス以外も露出やフィルムの巻き上げ・巻き戻し、果ては多重露出もほぼすべてを完全電子化したフィルムカメラだからです。

唯一、絞りはマニュアルです。これがちょうど良い具合に「カメラを操ってる」感を演出してくれます。

それがまた初心者にも優しい。フィルムをセットしたら後は絞りを調節してシャッターを押すだけですから。

…ちょっとばかしCONTAX G1は弱点も抱えてるんですけどね、それはまた後述。

あ、もう一つレンジファインダーで有名なカメラが。

写ルンですを含むいわゆるインスタントカメラ(使い捨てカメラ)もレンジファインダーですね。私世代(1980年代後半生まれ)まではギリギリ使ったことあるかな?

最近(2018年時点)は結婚式でよく使うと聞くので、意外と最近の若い子(おじさん的呼び方)も使ったことあるかもしれませんね。Instagramでもリバイバルブームが起きていますし。

CONTAX G1は美しい

さて、それでは早速CONTAX G1とはどんなカメラか、写真で見ていきましょう。

見た目と質感って重要。CONTAX G1を使ってみて初めてそう思いました。今まで「外見より中身!(特にデジカメ)」と思っていた私ですが、それが覆されました。それくらい美しいカメラです。

外装はシャインゴールドカラーでチタンコーティングされており、手触り滑らかに仕上がっています。ずっと触っていたいくらい。また光の当たり方によって眩く輝いているようにも見えます。美しい。

この個体は黒のパーマセルテープを巻いています。譲ってくれた親戚の趣味です。素の状態が好きな方には申し訳ないですが、この組み合わせ、嫌いじゃない。うん、このアングルも美しいぞ。

Planar T* 45mm F2を装着。バランスが最高。あー、美しい。

外装に奢られた仕上げはレンズも同じ。Planar T* 45mm F2は私の手持ちのレンズの中で最も美しいレンズです。(さらに言うと、ガラス自体もT*コーティングのおかげか、角度によってなんとも言えない美しい色に輝きます。)

誇らしく刻まれている「CONTAX G1」の文字。軍艦部も美しい…!

Lens made in Japan。

良い仕事してますね。底面も最低限の開口部しかなく、滅多に見ませんがこれも美しい仕上げ。

うん、CONTAX G1は美しいシステムです(恍惚)

実際にCONTAX G1を使ってみた感想

先ほども言いましたが、本当に手触りが良いカメラです。趣味性が高いフィルムカメラだと手にとった感触も重要なファクターですね。

一番手前のレバーが電源ボタン。パチッと子気味良い音。左手前の窓でフィルム残数を確認します。

レバーの上がシャッター。半押しでピント合わせ、AFモーターの音は結構派手に「ジジッ」と鳴ります。静かな場所では目立ちますね。

シャッターストロークは半押し含めて思ったより浅めでした。

というより半押しの気分でシャッターを押すとシャッターが切れてしまうことも。慣れですね。

背面。右側は手のひらにフィットするように盛り上がってます。ここの触り心地もツヤっとしてて良い。…これまでの所有者のてのひらで磨かれた可能性もありますが(汗)

左上の窓がファインダーです。ここはかなり小さく、また視度も浅いので注意ですね。ここはもう少し大きめの方が嬉しい。ファインダーの左下は視力調整ダイアル。

右上の穴はシンクロターミナル?あまりよく分かってません。

またこの個体はファインダーにクモリがあって、ほんの少し見づらいです。大きな欠点ではありませんが。

ファインダーには合焦位置インジケーターと、シャッター速度表示モニターを内蔵。

…この合焦位置インジケーター、ものすごく大雑把です(汗)。あまり意味ないような…。

ダイアル類とストロボターミナル。

右のダイアルはなんとピント合わせ用のダイアル。通常は「AF」位置なんですが、それ以外にすると結構細かくピント位置を決めることができます。

しかし、大問題が。ファインダーではどこにピント合ってるか分からないんです。なのでどういう意味があるの?って思ったんですが、どうやら無限遠に固定するために使うのが正解みたいです。

左上のモニターは合焦点までの距離が表示されます。ウワサによると昼間は結構正確に算出されるとか。

…なぜファインダー内に表示出来るようにしなかったのか。これがわからない。

Planar T* 45mm F2のアップ。フィルターも純正です。

レンズはまた別途レビューしますが、元々はミラーレス一眼のSONY α7IIでマウントアダプターをかませて使ってました。

デジタルでも写りはさすがカールツァイス、一級品。絞り開放からしっかり絞ってまで、どう使っても素晴らしい写りをします。

そしてそして見た目も美しい。

ちなみにCONTAX G1を手に入れた記念に、純正フードも手に入れました。数百円だったのでもっと早く手に入れれば良かったです。

実はフードを付けるとファインダーが少しケラレてしまいました。でもそれがレンジファインダーの愛すべきところ(?)と思って気にしてません。

CONTAX G1まとめ

実際に手に入れて使ってみて感じましたが、レンジファインダー式のカメラって本当にスナップしやすいですね。

一眼レフに比べて軽く、レンズも小さいのでとても持ち運びやすいです。ライカ気になってきた。

そしてCONTAX G。なんども言いましたが、とても美しいシステムです。所有欲が本当に満たされます。

よく言われているオートフォーカスの正確さなど、多少欠点もありますが、デジタルカメラが普及した現代では、フィルムカメラは相対的に趣味性が高いとも言え、そのため欠点もまたこのカメラの「味」としてポジティブに捉えることができます。

さて、フィルムも既に撮り終わり、現像にも出したので、次回は撮った写真と一緒にCONTAX G1でどんな写真が撮れるかレビューしたいと思います。

※CONTAX G1で撮ってきました!

コンタックスGレンズをデジタルで楽しみたい!な人は…

最近の風潮として、フィルム時代のレンズをレンズ交換式デジタルカメラに装着し、写りを楽しむというオールドレンズブームが来てます。

コンタックスGレンズ群も例外ではなく、”小さくて軽い”特徴から、人気がどんどん出てきています。

そんな方は、マウントアダプターがオススメです!

各マウントのアダプターが出ていますので、要チェックです。

ソニーEマウント用
Urth
手動アダプター | こちらアダプターには、自動機能はサポートされていません。フォーカスと露出の設定を手動で調整する必要があります。
富士フイルムXマウント用
Urth
手動アダプター | こちらアダプターには、自動機能はサポートされていません。フォーカスと露出の設定を手動で調整する必要があります。
マイクロフォーサーズマウント用
Urth
手動アダプター | こちらアダプターには、自動機能はサポートされていません。フォーカスと露出の設定を手動で調整する必要があります。
ニコンZマウント用
Urth
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新しい組み合わせ | コンタックス G マウントレンズとニコン Z マウントカメラと組み合わせて、新しいレンズの組み合わせを楽しんでください。

それではまた。